益田素平(読み)ますだそへい

改訂新版 世界大百科事典 「益田素平」の意味・わかりやすい解説

益田素平 (ますだそへい)
生没年:1842-1903(天保13-明治36)

明治前期の老農福岡県出身。生家は代々庄屋で彼も1864年(元治1)に上妻郡江口村(現,筑後市)の庄屋,72年(明治5)同村戸長となる。77年,同志の協力を得てメイチュウは1年に3回発生することをつきとめ,爾後メイチュウの防除法に専念した。この防除法は明治前期の稲作栽培史上に輝くだけでなく,後年,試験研究の結果からも適切性が確認された。とくに6項目にわたる対策の一つである遁作(とんさく)法は,水稲晩化栽培実施(1923)の示唆となった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「益田素平」の解説

益田素平 ますだ-そへい

1843-1902 幕末-明治時代の農事改良家。
天保(てんぽう)14年7月25日生まれ。筑後(ちくご)(福岡県)水田村の庄屋。明治5年戸長となる。10年稲の害虫メイチュウの3化性を発見し,冬期稲株掘り起こしなど,その防除法を研究。明治35年10月14日死去。60歳。幼名は常太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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