筑後市(読み)チクゴシ

デジタル大辞泉 「筑後市」の意味・読み・例文・類語

ちくご‐し【筑後市】

筑後

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「筑後市」の意味・わかりやすい解説

筑後〔市〕
ちくご

福岡県南西部,矢部川下流右岸にある市。 1954年羽犬塚 (はいぬづか) 町,水田 (みずた) ,古川 (ふるかわ) の2村と岡山村の一部が合体して市制。 55年西牟田町,下広川村の一部を編入。北東部は洪積台地,南西部は矢部川とその支流が形成する沖積低地のクリーク地帯。大部分が農耕地で,米,小麦,イグサを生産し,洪積台地では茶,ブドウ,ナシの栽培が行われる。中心市街地の羽犬塚には,電子,食品,機械,紡織の各工場が進出。矢部川沿いの溝口では,文禄年間 (1592~96) に始められた伝統の和紙 (溝口紙) の生産が行われ,障子紙,京花紙として広く各地に出荷されている。北東部の八女 (やめ) 古墳群は史跡。南部の尾島には船小屋温泉があり,天然記念物のゲンジボタル発生地,クスノキ樹林などでも有名。矢部川県立自然公園に属する。 JR鹿児島本線,国道 209号線,東部を九州自動車道が通り,八女インターチェンジが近い。面積 41.78km2。人口 4万8827(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android