盗人の昼寝(読み)ヌスビトノヒルネ

デジタル大辞泉 「盗人の昼寝」の意味・読み・例文・類語

盗人ぬすびと昼寝ひるね

盗人が夜の稼ぎに備えて昼寝をすること。何をするにも思わくがあることのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「盗人の昼寝」の意味・読み・例文・類語

ぬすびと【盗人】 の 昼寝(ひるね)

  1. ぬすびと(盗人)の昼寝も当てがある」の略。
    1. [初出の実例]「内義のない男に親しく仕掛けぬるも、盗人(ヌスビト)の昼寝(ヒルネ)ぞかし」(出典浮世草子傾城禁短気(1711)四)

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ことわざを知る辞典 「盗人の昼寝」の解説

盗人の昼寝

なにげない行動の裏に計算された思惑があることのたとえ。

[使用例] これは熊楠も旅行中しばしば経験あることで、いりもせぬ物を多く持ち来てくれるはいたって親切なようだが、その実盗人の昼寝で宛て込みがあるので、誠に返礼心配が尋常でない[南方熊楠*十二支考|1914~23]

[解説] 泥棒は夜盗みに入るために昼寝をしておく。特に下心がなさそうな行動でもそれ相応の理由があるから用心せよということになり、立場を替えると、何か事をなすには前もってしかるべく準備しなければならないということにもなります。

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