目八分(読み)めはちぶん

精選版 日本国語大辞典 「目八分」の意味・読み・例文・類語

め‐はちぶん【目八分】

〘名〙
① 物を鄭重に持つ時、脇を閉じ、八分目の高さにささげて持つこと。めはちぶ。
※虎寛本狂言・茫々頭(室町末‐近世初)「酒肴と見へて、是も結構に餝た台を、目八分に持て出まする」
容器の十分の八ぐらいに、物を入れること。その分量。また、物事全体八割ぐらい。八分目。
※俳諧・千代見草(1692)「花に鳴鶯も気を目八分」

め‐はちぶ【目八分】

三人妻(1892)〈尾崎紅葉〉前「絹足袋の摺足、目八分(メハチブ)の通ひ、給仕三指にて厳かなる事いふべくもあらず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「目八分」の意味・読み・例文・類語

め‐はちぶん【目八分】

物を丁重に差しだすとき、両手で目の高さより少し低くしてささげ持つこと。
容器の10分の8ほどに物を入れること。また、その分量。八分目。

め‐はちぶ【目八分】

めはちぶん」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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