目安読(読み)めやすよみ

精選版 日本国語大辞典 「目安読」の意味・読み・例文・類語

めやす‐よみ【目安読】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸幕府評定所吏員裁判の際、目安を読みあげるもの。元祿五年(一六九二)八月設置。はじめは儒者から出役。寛政二年(一七九〇)一二月以後は、評定所留役がこの役を勤めた。
    1. [初出の実例]「目安読(メヤスヨミ)御前にて読あぐる訴訟の趣」(出典浮世草子御前義経記(1700)六)
  3. 裁判にあたり、目安を読むこと。評定所ではその役職の者が、町奉行所では目安方がこれを勤めた。
    1. [初出の実例]「奉行白洲にて訴訟を聴く時出席して目安読を勤るなり」(出典:江戸町奉行事蹟問答(1892頃)〈佐久間長敬〉三)

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