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直接型遺伝子治療 ちょくせつがたいでんしちりょうgene treatment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

直接型遺伝子治療
ちょくせつがたいでんしちりょう
gene treatment

腫瘍壊死因子 (TNF) をつくる遺伝子リポソームという極小の脂質粒でくるんで注射で直接癌組織に注入する方法。アメリカのミシガン大チームが末期のメラノーマ (皮膚癌) 患者に初めて実施した。癌の遺伝子治療では,癌発生のメカニズムがまだ不明なため,原因となっている癌の原因遺伝子そのものを治すのではなく,おもに体の免疫力を高めて癌組織を攻撃する方法がとられる。たとえば,癌組織から取出した白血球を培養し,癌を破壊する遺伝子を組込んで体内に戻したりするが,患者の体内から白血球を取出して戻すまで1ヵ月以上の準備期間が必要となる。直接型遺伝子治療は,この期間を省いたものである。

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