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遺伝子治療 いでんしちりょう gene therapy

翻訳|gene therapy

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

遺伝子治療
いでんしちりょう
gene therapy

患者の遺伝子に働きかける治療法。 1990年7月,アメリカ国立衛生研究所 (NIH) ヒト遺伝子治療小委員会が初めて,アメリカ国立癌研究所の S.ローゼンバーグらによるメラノーマの遺伝子治療計画を承認した。

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知恵蔵2015の解説

遺伝子治療

体外から遺伝子を組み込んだウイルスあるいは細菌を患者の体内に導入し、病気に関わる遺伝子の働きを抑えたり補ったりして病気を治す方法。1990年、アデノシン・デアミナーゼ欠損症による重い免疫不全患者に対して、米国で最初の遺伝子治療が行われた。95年に北海道大学で行われた日本初の治療も、同じ病気の患者に対してだった。治療の対象は先天性免疫不全、がんが主だが、次第に対象範囲が広がってきており、肝硬変、血管系の疾患、心臓病などにも試みられようとしている。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

いでんし‐ちりょう〔ヰデンシチレウ〕【遺伝子治療】

患者の細胞から遺伝子疾患の原因となる遺伝子を除去したり、そのはたらきを抑制したり、外部から正常な部分を補ったりする治療法。1990年、米国で初めて免疫不全症候群の一つであるアデノシンデアミナーゼ欠損症の治療が行われた。

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百科事典マイペディアの解説

遺伝子治療【いでんしちりょう】

遺伝子の欠損や正常に機能しないことによる病気の治療のため,体外から正常な遺伝子を補う方法。遺伝病,癌,エイズなどの治療法として注目されている。米国では1990年にアデノシン・デアミナーゼ欠損症による免疫不全症候群の患者に初めて行われた。
→関連項目アンチセンスRNAヒトゲノム解析計画

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栄養・生化学辞典の解説

遺伝子治療

 遺伝子療法ともいう.遺伝子工学の技法を用いて作成したDNAを疾病の治療に用いること.ある遺伝子に欠陥があるために起こる疾病の治療のために試みられることが多い.

出典|朝倉書店
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大辞林 第三版の解説

いでんしちりょう【遺伝子治療】

遺伝的な継承により異常をもつ遺伝子を正常な遺伝子に置き換えたり、欠失した遺伝子の機能を補うことで遺伝病を治療すること。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

遺伝子治療
いでんしちりょう

体内に、外部から有効な遺伝子を組み込んだ新しい細胞を入れて行う治療法。1980年、アメリカの学者地中海貧血患者に強行して批判されたが、1990年、アメリカ国立衛生研究所(NIH)によるアデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損症患者治療から、世界的な挑戦が始まった。これはADA酵素をつくる遺伝子が欠けているために起こる免疫不全症で、治療法は患者の白血球を取り出し、ADA酵素をつくる遺伝子を組み込んで患者に戻すという方法である。白血球のかわりに無害のウイルスに遺伝子を入れて感染させる手法もある。また、皮膚癌(がん)(悪性黒色腫(しゅ))患者や脳腫瘍(しゅよう)患者に、癌を殺すタンパク質の生産遺伝子を組み込んだり、嚢(のう)胞性線維症患者には治療効果が期待できる物質生産遺伝子を入れるなど、病気ごとにくふうされる。疾患の原因遺伝子の働きを抑える人工遺伝子を入れるアンチセンス治療法も遺伝子治療の一種で、癌やエイズで試みが始まっている。日本では1995年(平成7)、北海道大学病院小児科が、ADA欠損症の男児(4歳)に初めて治療を行い、いちおう成功と評価された。また2008年4月には、アメリカとイギリスの2チームが先天性の網膜の病気の治療に有効と発表するなど、散発的な報告はあるが、遺伝子治療は世界的にみて一般化するに至っていない。[田辺 功]
『ジェフ・ライオン、ピーター・ゴーナー著、松浦秀明訳『遺伝子治療の誕生――世界を震撼させるドラマはここから始まった』(1998・ゼスト) ▽本橋登著『ヒトゲノムと遺伝子治療』(2002・丸善) ▽ウォルター・J・バーデット著、加藤郁之進訳『知っておきたい遺伝子治療の基礎知識』(2004・タカラバイオ、丸善発売)』

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