直斎書録解題(読み)ちょくさいしょろくかいだい(英語表記)Zhizhai shu-lu jie-ti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

直斎書録解題
ちょくさいしょろくかいだい
Zhizhai shu-lu jie-ti

中国,南宋の書目解題。陳振孫の編。 22巻。成立年未詳。編者陳振孫は,字を伯玉,号を直斎といい,浙江省安吉県の人で蔵書家として知られ,淳祐9 (1249) 年侍郎の官に累進した。本書は,編者がその蔵書五万余巻について,『郡斎読書志』の体裁にならって,書名,巻数,著者,内容を紹介し,評語を加えたもの。経,史,子,集の4部に分類される。いったん散逸したが,清代になって『永楽大典』に収められていることが発見された。この書によって,失われた書,古書の伝本異同,著者,編者などがわかり,きわめて重要な書目とされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょくさいしょろくかいだい【直斎書録解題 Zhí zhāi shū lù jiě tí】

中国,13世紀なかば陳振孫が著した書籍解題。直斎は陳振孫の号。地方官として赴任した先で書物を筆写,収集し,その数は5万巻以上に達した。それらを経(けい),史,子,集の4部53類に分け,簡潔に解説したもので,晁公武(ちようこうぶ)の《郡斎読書志》とならび,今日失われた多くの宋代までの書物の内容や伝来を知ることができ,高い価値を持つ。清代に《永楽大典》からあつめた22巻本が通行している。【梅原 郁】

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