相見える(読み)あいまみえる

精選版 日本国語大辞典 「相見える」の意味・読み・例文・類語

あい‐まみ・えるあひ‥【相見】

  1. 〘 自動詞 ア行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]あひまみ・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙 ( 「あい」は接頭語。「まみえる」は、対面する相手を敬う「会う」の意の謙譲語 ) お会いする。お目にかかる。(敬意がほとんどなく)顔を合わせる。
    1. [初出の実例]「姉(なねのみこと)相見(アヒマミエ)んと欲(おも)ふ」(出典日本書紀(720)神代上(水戸本訓))
    2. 「其の間相去る事三十里、沛公項羽に未だ相見(あひマミエ)ず」(出典:太平記(14C後)二八)

あい‐み・えるあひ‥【相見】

  1. 〘 自動詞 ア行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]あひみ・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙 ( 「あい」は接頭語 ) 「みえる」の改まった言い方。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「貴嬢がしんじあ様に向っての感情冀望は、明に相見(アヒミ)え候に付」(出典:露団々(1889)〈幸田露伴〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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