相見（読み）ショウケン

デジタル大辞泉

しょう‐けん〔シヤウ‐〕【相見】

［名］(スル)会うこと。対面すること。
「面と向き合ったままお秀に―しようとした」〈漱石・明暗〉

そう‐み〔サウ‐〕【相見】

「人相見にんそうみ」に同じ。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

あい‐けんあひ‥【相見・合拳】

1. 〘 名詞 〙 ( 互いに承知の上の意か。一説に、②の「合拳」からとも )
2. ① 合意の上でのこと。
   1. (イ) 合意。同意。
      1. [初出の実例]「それにお主のじひ心、奥様のあひけんにて、お袖の下より金戴き」(出典：浄瑠璃・栬狩剣本地（1714）三)
   2. (ロ) なれあい。ぐる。共謀。また、共謀者。
      1. [初出の実例]「をのれあひけんにて奪はせたるにまぎれなし」(出典：浄瑠璃・悦賀楽平太（1692頃）五)
3. ② ( 合拳 ) 拳(けん)で両方が同じ手を出すこと。また、あらかじめ第一の手を決めておいて、それを出してから勝負にはいる、その約束の手。

しょう‐けんシャウ‥【相見】

1. 〘 名詞 〙 あいみること。会うこと。対面すること。そうけん。
   1. [初出の実例]「いはんや相見問訊のともがらおほからんや」(出典：正法眼蔵（1231‐53）梅華)
   2. 「道を得たる異人也と伝聞きて、相見(シャウケン)せんとて来る人多ければ」(出典：読本・英草紙（1749）二)
   3. [その他の文献]〔春秋左伝‐文公一二年〕

そう‐みサウ‥【相見】

1. 〘 名詞 〙 人相を見ること。また、その人。人相見。相人。相者。
   1. [初出の実例]「相身(サウミ)つくづくと顔を見て、貴様は明日八ツ時限の命なり」(出典：咄本・寿々葉羅井（1779）人相見)

そう‐けんサウ‥【相見】

1. 〘 名詞 〙 面会すること。対面。しょうけん。
   1. [初出の実例]「相見 サウケン 交名」(出典：色葉字類抄（1177‐81）)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【相見】そうけん

対面する。

字通「相」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」