…相輪の原形はインドのストゥーパが中央アジアを通って中国に伝わり,基壇,土饅頭形の墳丘,平頭,宝傘という構成が,露盤,伏鉢,請花,九輪に変形し,木造高楼上に安置された。相輪自体がストゥーパを意味し,相輪のみを地上に建てた相輪橖(塔)(輪王寺)もある。古くは複数の相輪をもつ塔(長谷寺千仏多宝塔銅板など)もあった。…
…石塔は日本では小さなものしかなく,形式としては多層塔,多宝塔,宝塔,宝篋印(ほうきよういん)塔,五輪塔,無縫塔,笠塔婆などがある。鉄塔や銅塔には相輪橖(そうりんとう),宝塔,五輪塔などがある。木造塔は舎利奉安のため,または大日如来の三昧耶形(さんまやぎよう)として建てられたが,のちには伽藍(がらん)を荘厳(しようごん)するものとして,あるいは故人の供養のために建てられるようになり,神社にも設けられるようになった。…
※「相輪橖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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