相返答(読み)あいへんどう

精選版 日本国語大辞典 「相返答」の意味・読み・例文・類語

あい‐へんどう あひヘンダフ【相返答】

〘名〙 (「あいへんとう」とも) 相手の話に相づちをうつこと。適当に調子を合わせた受け答え。あへんどう。あへんど。
日葡辞書(1603‐04)「Aifendǒuo(アイヘンダウヲ) ウツ〈訳〉会話中途で適当に返事をする」
[語誌]「あどを打つ」の「あど」と「返答」が結びついた語で、「あへんどう」が古く、「相返答(あいへんどう)」は当て字として生まれた語かともいわれるが、「あいへんどう」が変化して「あへんどう」、さらに「あへんど」となったと考えるべきであろう。ただ、「あいへんどうをうつ」の形は「あどを打つ」の連想で用いられたものと思われる。

あ‐へんど【相返答】

〘名〙 (「あへんどう」の変化した語) =あいへんどう(相返答)
浄瑠璃傾城三度笠(1715頃)中「忠兵衛は無常気であへんどうたず戯れず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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