日本歴史地名大系 「真岡三町」の解説
真岡三町
もおかさんちよう
- 栃木県:真岡市
- 真岡三町
現在の真岡市街地にあった台町・田町・荒町を一括して真岡三町とよんだ。近世中・末期に開発された新田の
慶長二年(一五九七)の芳賀氏滅亡後、蒲生氏の宇都宮城主時代に、真岡城代町野左近により、新たな町立てが進められ、同四年城の東側の田地を開き、北から南に荒町の上町・下町が成立した。同七年正月一八日の地子免許状(栃木県庁採集文書)によれば、台町・田町・荒町に対し、「公儀御伝馬」が義務づけられ、地子が免除されている。これは慶長五年の関ヶ原の戦に先立ち、徳川家康が関東に出陣した際の、三町の人馬動員協力への褒賞とされる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報