真弓峠(読み)まゆみとうげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「真弓峠」の意味・わかりやすい解説

真弓峠
まゆみとうげ

岐阜県中津川市(なかつがわし)加子母(かしも)の東端、長野県境にかかる峠。標高1479メートル。この峠の北方御嶽山(おんたけさん)がそびえ、付知(つけち)川の上流から長野県王滝村の中心部を経て御嶽山へ登る近道にあたる。この道は、1896年(明治29)に完成し、明治の末に中央本線が開通するまで、御嶽山登山や物資運搬に盛んに利用された。峠の両斜面は木曽ヒノキ(きそひのき)を産する国有林の一部で、岐阜県側は裏木曽県立自然公園に指定されている。

[上島正徳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「真弓峠」の意味・わかりやすい解説

真弓峠
まゆみとうげ

岐阜県東部,中津川市と長野県王滝村との境にある峠。標高 1479m。明治初期,美濃から王滝村への米,塩の運搬のため峠道を拡幅,美濃,尾張方面からの近道として御嶽山登山者の通行も増えた。 1901年中央本線開通後は利用者がなく,現在は道跡もはっきりしないところが多い。周辺木曾檜産地

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