真殿村(読み)まとのむら

日本歴史地名大系 「真殿村」の解説

真殿村
まとのむら

[現在地名]赤穂市真殿

千種ちくさ川の右岸にあり、東は根木ねぎ村、北東対岸は周世すせ村。観応元年(一三五〇)六月日の例名内是藤名名主実円重申状(東寺百合文書)に「周世郷内真殿村」とみえる。文禄三年(一五九四)九月八日の真殿村検地帳(真殿自治会有文書)によると、田方合計四町九段余・分米五九石余、畠方合計四一町二段余・分米七九石、惣弁米三一二石余、うち古荒分二六石余。名請人は当村のほか周世・牟礼むれ目坂めさかなどの計八四人。検地奉行は備前岡山城主宇喜田(宇喜多)河内守・宇喜田土佐守(忠家)。慶長国絵図には小字の「門前村」が「ねき村」の西隣に記される。


真殿村
まどのむら

[現在地名]勝田町真殿

中谷なかだに村の北、梶並かじなみ川沿いに立地。さらに上流域は右手うて村。正保・天保両郷帳では梶並中谷村の内。「東作誌」に記す地字は南より大杣おおそま塩谷しおだに・真殿と続く。塩谷は天正六年(一五七八)一〇月一九日の富坂隆保所領目録(富坂文書)に「塩谷ハひたひうちのたわを限也」とある。寛政四年(一七九二)の美作国中領地分に梶並中谷のうち真殿村とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android