真狩(読み)まっかり

改訂新版 世界大百科事典 「真狩」の意味・わかりやすい解説

真狩[村] (まっかり)

北海道南西部,後志(しりべし)支庁虻田郡の村。人口2189(2010)。村域は羊蹄山南麓を占め,東端の尻別岳などにはばまれた台地上に広がり,火山灰地が多い。中心集落は中央を西流する真狩川と支流南別川の合流点付近にあり,JR 俱知安(くつちやん)駅などからバスが通じる。1895年香川・宮城両県から入植者があり,以後急速に開拓が進んだ。第1次大戦前からデンプンの需要が高まり,ジャガイモ生産が盛んに行われた。現在もジャガイモ,アスパラガス,テンサイを主とした畑作農業地帯で,デンプンかすを飼料に養豚も行われる。花および食用ユリを特産し,デンプン工場,アスパラガスやスイートコーン缶詰工場もある。また羊蹄山の南からの登山口でもある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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