精選版 日本国語大辞典 「睫」の意味・読み・例文・類語 ま‐つ‐げ【睫・睫毛】 〘 名詞 〙 ( 「目(ま)つ毛」の意で、「つ」は「の」の意の古い格助詞 ) 上下のまぶたの縁に二~三列に並んではえている毛。めのひげ。[初出の実例]「世尊の睫(マツケ)は若牛王のごとくして」(出典:彌勒上生経賛平安初期点(850頃)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「睫」の読み・字形・画数・意味 睫13画(異体字)12画 [字音] ショウ(セフ)・コウ(カフ)[字訓] まつげ・またたく[説文解字] [字形] 形声声符は(しよう)。は婦人が祭事に奔走する形で、敏捷の意がある。睫を〔説文〕四上にに作り、夾(こう)声。「目の旁(かたは)らの毛なり」とあって、まつげをいう。字はまたにも作るが、「またたく」などの訓から考えると、睫がその義にふさわしい字である。は扇。はげしく動かすもので、の声義をとる字。〔列子、仲尼〕「矢來りて眸子(ぼうし)(瞳)に(い)るも、(まなじり)睫(まじろ)がず」のようにも用いる。は夾声で、すがめの意がある。[訓義]1. まつげ。2. またたく、まじろぐ。3. すがめ。[古辞書の訓]〔新字鏡〕睫 万ツ毛(まつげ)〔名義抄〕睫 マツゲ・マナブタ 〔字鏡集〕睫 マツゲ・ミル・ソバム・マナブタ[語系]睫tziap、shiap、・捷dzhiap はみな声近く、の声義を承ける字である。[熟語]睫睫▶・睫眸▶・睫毛▶・睫涙▶[下接語]盈睫・交睫・乗睫・巣睫・眉睫・蚊睫・目睫・釐睫 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報