瞻西(読み)せんせい

朝日日本歴史人物事典 「瞻西」の解説

瞻西

没年大治2.6.20(1127.7.30)
生年:生年不詳
平安後期の雲居寺の僧。瞻西聖人と呼ばれた。もと比叡山延暦寺の僧で,東山に雲居寺を造った。特に説法が達者で,また年来から道心を発して様々な仏事を成した。弥勒信仰を説き,雲居寺内に八丈弥勒仏を造り,東山の野の面には,100丈の弥勒像を造ったという。また雲居寺極楽堂では極楽浄土百日行道や,阿弥陀仏来迎引接を模擬的に行う法会である迎講を行い,貴族藤原宗忠などをはじめとして,天下の道俗男女が貴賤なく帰依した。

(勝浦令子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「瞻西」の解説

瞻西 せんさい

?-1127 平安時代後期の僧。
天台宗良忍(りょうにん)に師事,声明(しょうみょう)にすぐれる。天治(てんじ)元年(1124)京都東山の雲居寺(うんごじ)内に勝応弥陀院をたて,8丈(約24m)の金色阿弥陀仏像を安置し,極楽往生を説いた。大治(だいじ)2年6月20日死去。享年66歳とも。法名は「せんせい」ともよむ。

瞻西 せんせい

せんさい

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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