知覧麓庭園(読み)ちらんふもとていえん

日本歴史地名大系 「知覧麓庭園」の解説

知覧麓庭園
ちらんふもとていえん

[現在地名]知覧町郡

上郡かみごおり地区の知覧麓は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、通称武家屋敷通沿いに国指定名勝の七庭園がある。西郷恵一郎氏庭園は知覧郷の地頭仮屋跡に隣接し、面積二〇八平方メートル。南東隅の枯滝石組みを最高峰として両隅に連山をつくり、隣地との間の生垣を大刈込式にした枯山水。平山ソヨ氏庭園は宝暦―明和年間(一七五一―七二)に造られた平庭観賞式の庭園で、面積二七七平方メートル。外壁のいぬまきは連峰造の大刈込みである。平山亮一氏庭園は天明年間(一七八一―八九)作庭で、面積二七七平方メートル。書院は嘉永年間(一八四八―五四)に再興され、庭の大部分サツキの大刈込みとなっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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