石地(読み)イシジ

デジタル大辞泉 「石地」の意味・読み・例文・類語

いし‐じ〔‐ヂ〕【石地】

石の多いやせた土地
「―をひらき、はたを打つ」〈浄・用明天王
石地塗り」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「石地」の意味・読み・例文・類語

いし‐じ‥ヂ【石地・鹵地】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 石の多いやせた土地。
    1. [初出の実例]「崎━は山のさがしい、撓埆(かくかく)は石地ぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一三)
    2. 「領内のはなれ島石地をひらきはたをうつ」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)二)
  3. いしじぬり(石地塗)」の略。

せき‐ち【石地】

  1. 〘 名詞 〙 石の多い土地。いしじ。〔晉書‐索靖伝〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「石地」の意味・わかりやすい解説

石地
いしじ

新潟県中西部、柏崎市(かしわざきし)西山町(にしやまちょう)の一地区。旧北陸道に沿う漁村で、現在は海水浴場。また、付近明治・大正時代旧西山油田の中心をなし、有名な石油王内藤邸の久観荘(きゅうかんそう)がある。第二次世界大戦後は遠浅海岸線が海水浴場に生かされ、シーズン中は関東圏からの海水浴客でにぎわう。浜焼き名物

[山崎久雄]

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世界大百科事典(旧版)内の石地の言及

【西山[町]】より

…明治末から昭和初期にかけて,日本最大級の西山油田が全盛を極め,最盛期には国産石油の50%を占めた。油田は別山川と日本海にはさまれた砂丘地帯に分布し,1881年には町内の石地に日本石油会社が設立され,日本の近代石油業発祥の地となった。現在は天然ガスの採集が行われ,町内のみならず柏崎市,刈羽村の一部にも供給している。…

※「石地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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