石岡瑛子(読み)イシオカエイコ

デジタル大辞泉 「石岡瑛子」の意味・読み・例文・類語

いしおか‐えいこ〔いしをか‐〕【石岡瑛子】

[1938~2012]アートディレクターデザイナー東京の生まれ。マイルス=デービスのアルバムジャケットをデザインし、米国グラミー賞受賞映画ドラキュラ」では衣装デザインを手がけ、米国アカデミー賞を受賞。北京オリンピック開会式の衣装をデザインするなど、国際的に活躍した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石岡瑛子」の意味・わかりやすい解説

石岡瑛子
いしおかえいこ

[生]1938.7.12. 東京
[没]2012.1.21. 東京
デザイナー。見る者を圧倒する官能的なデザインによって演劇,映画,広告の世界で称賛を集めた。1961年に化粧品会社資生堂に入社し宣伝部に配属された。1970年代初めに独立し,ファッションビル「パルコ」の前衛的なキャンペーンで注目を集めた。1985年に映画『MISHIMA』の美術デザインが評価されてカンヌ国際映画祭の最優秀芸術貢献賞,1993年には映画『ドラキュラ』Bram Stoker's Dracula(1992)の衣装デザインでアカデミー賞を受賞した。また,1986年にはマイルス・デービスのアルバム『TUTU』のパッケージ・デザインでグラミー賞を獲得,1988年にはブロードウェー演劇『M.バタフライ』M. Butterflyのセットおよび衣装デザインでトニー賞にノミネートされた(→ブロードウェー)。さらに,ミュージカルスパイダーマン』Spiderman: Turn Off the Dark(2011初演)やシルク・ドゥ・ソレイユ公演『ヴァレカイ』Verekai(2002)の衣装もデザインし,2008年の北京オリンピック競技大会では開会式の衣装デザイン監督を務めた。

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百科事典マイペディア 「石岡瑛子」の意味・わかりやすい解説

石岡瑛子【いしおかえいこ】

グラフィック・デザイナー,アート・ディレクター。東京生れ。東京芸術大卒。資生堂のデザイナーを経て独立。1960年代―1970年代の資生堂,パルコ,角川書店等の広告キャンペーンのアート・ディレクションで,東京アート・ディレクターズ・クラブ金賞や毎日産業デザイン賞など数多くの賞を受賞。特に1970年代のパルコのポスターの大胆かつ研ぎ澄まされた緊張感をもつ画面構成は,その名声を世界的に高めた。1980年代半ばより海外中心に活動を始め,ポール・シュレーダー監督の映画《MISHIMA》の美術監督(1985年),マイルス・デービスのアルバム《TUTU》のジャケット・デザイン(1987年),ブロードウェー演劇《M.Butterfly》のセットおよび衣裳デザイン(1988年)などを手がける。フランシスコッポラ監督の映画《ドラキュラ》(1993年)の衣裳デザインでアカデミー賞受賞。2002年紫綬褒章受章。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石岡瑛子」の解説

石岡瑛子 いしおか-えいこ

1938-2012 昭和後期-平成時代のアートディレクター,デザイナー。
昭和13年7月12日生まれ。資生堂宣伝部をへて昭和45年フリー。48年渋谷パルコのトータルディレクションで話題をよび,50年毎日産業デザイン賞。東京,ニューヨークを拠点に広告,出版からテキスタイル,コスチュームと幅ひろく活躍。平成5年映画「ドラキュラ」でアカデミー賞衣裳デザイン賞。平成24年1月21日死去。73歳。東京出身。東京芸大卒。

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