石川石足 (いしかわのいわたり)
生没年:667?-729(天智6?-天平1)
奈良初期の貴族。石川姓を名のる蘇我氏の一族。武内宿禰の後裔とされ,天智朝の大臣連子の孫,少納言安麻呂の子。奈良時代政治に活躍する年足,豊成,人成の父にあたる。708年(和銅1)の河内守をはじめとし,左右大弁,大宰大弐を歴任,729年従三位に叙され,左大弁として没した。《懐風藻》に詩文を収める。
執筆者:梅村 喬
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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石川石足 いしかわの-いわたり
667-729 奈良時代の公卿(くぎょう)。
天智(てんじ)天皇6年生まれ。蘇我(そがの)安麻呂の子。石川年足(としたり)・豊成(とよなり)の父。河内守(かわちのかみ),大宰大弐(だざいのだいに)をへて,左大弁に再任。長屋王の変のとき権(ごんの)参議となり,鈴鹿王(すずかおう)の宅に派遣され,長屋王の親族らの赦免をつたえた。のち従三位。「懐風藻」に詩1首がある。天平(てんぴょう)元年8月9日死去。63歳。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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