石橋信夫（読み）イシバシ ノブオ

20世紀日本人名事典

石橋 信夫
イシバシ ノブオ

昭和・平成期の実業家 大和ハウス工業創業者。

生年

大正10(1921)年9月9日

没年

平成15(2003)年2月21日

出生地

奈良県吉野郡川上村

学歴〔年〕

吉野林業学校〔昭和14年〕卒

主な受賞名〔年〕

藍綬褒章〔昭和54年〕,オールデン・ド・キンニエイロ勲章(ブラジル・パラナ州政府)〔昭和56年〕,経営者賞(第35回)〔平成4年〕,勲二等瑞宝章〔平成5年〕,経済界大賞(特別賞 第21回)〔平成7年〕

経歴

満州政府林野庁勤務、軍隊生活、シベリア抑留などを経て、昭和24年兄・義一郎が経営する吉野中央木材に入社。30年大和ハウス工業を設立、常務となり、38年社長、55年会長に就任。平成4年取締役相談役、11年名誉会長。12年取締役相談役に復帰。工場で製造した建材を建設現場で組み立てるプレハブ住宅を考案。昭和34年に発売された「ミゼットハウス」は鉄パイプを骨組みに使用し、短工期・低価格を特徴とした住宅として大ヒット。平成7年には単体で売上高1兆円を達成するなど、同社を日本を代表する住宅メーカーに育てた。この間、昭和34年大和工商リース社長、39年大和団地社長を歴任。また、ダイワラクダ工業会長も務め、平成8年1月〜6月には社長も兼務した。ブラジルの勤労者住宅建設で、昭和56年パラナ州政府からオールデン・ド・キンニエイロ勲章を贈られた。著書に「闘いの商法」がある。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

石橋信夫 いしばし-のぶお

1921－2003　昭和後期-平成時代の経営者。
大正10年9月9日生まれ。満州国営林局勤務をへて応召,シベリアに抑留。昭和24年兄が経営する吉野中央木材にはいる。30年大和ハウス工業を設立。38年社長,55年会長。わが国初のプレハブ住宅を開発。また大規模住宅団地開発にいちはやく進出した。平成15年2月21日死去。81歳。奈良県出身。吉野林業卒。

出典　講談社