石浜恒夫(読み)イシハマ ツネオ

20世紀日本人名事典 「石浜恒夫」の解説

石浜 恒夫
イシハマ ツネオ

昭和・平成期の小説家,詩人



生年
大正12(1923)年2月24日

没年
平成16(2004)年1月9日

出生地
大阪府大阪市

別名
筆名(作詩)=ステヤン・ストランド

学歴〔年〕
東京帝大文学部美術史科〔昭和23年〕卒

主な受賞名〔年〕
紺綬褒章〔昭和50年〕,大阪芸術賞〔昭和60年〕

経歴
織田作之助や従兄藤沢桓夫の影響で、昭和21年に創刊された「文学雑誌」の同人となる。24年川端康成の推薦で「みずからを売らず」を「文学往来」に、「ぎゃんぐ・ぽうえっと」を「人間」に発表。以後、川端康成に師事する。28年「らぷそでい・いん・ぶるう」が芥川賞候補作品になる。大阪の盛り場を好んで歩き、「道頓堀左岸」「地球上自由人」などの作品がある。一方、歌謡曲作詞も手がけ、アイ・ジョージの「硝子のジョニー」やフランク永井「こいさんラブコール」などがヒットした。また50年堀江謙一とヨットで太平洋を横断。52年には中学生だった二女大西洋を横断し、記録をまとめた「ふぁざあぐうすの海」を刊行した。59〜63年大阪市教育委員。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石浜恒夫」の解説

石浜恒夫 いしはま-つねお

1923-2004 昭和後期-平成時代の小説家,作詞家。
大正12年2月24日生まれ。石浜純太郎の子。藤沢桓夫(たけお)の従弟(いとこ)。昭和21年「文学雑誌」に参加。28年「らぷそでい・いん・ぶるう」が芥川賞候補となる。大阪の盛り場をえがいた作品がおおく,代表作に「地球上自由人」「道頓堀左岸」など。歌謡曲の作詞も手がけ,「硝子のジョニー」「こいさんのラブコール」が知られる。平成16年1月9日死去。80歳。大阪出身。東大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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