石見国府(読み)いわみこくふ

日本歴史地名大系 「石見国府」の解説

石見国府
いわみこくふ

下府(しもこう)川の下流域辺りに求められるが、現在確かな位置は明らかとなっていない。「和名抄」によると那賀郡に置かれ、京までの行程は上り二九日、下り一五日であった。また「延喜式」兵部省には石見国の駅が東から順次記載され、終点は伊甘(いかみ)駅となっており、同駅は国府近辺に設置されていたと推測されている。永徳三年(一三八三)八月一〇日の益田祥兼置文(益田家文書)に「伊甘郷号国府」とあり、江戸時代の安国寺の寺誌「国苑掌鑑」に「府中村」の地名が上府町内や安国寺門前にみえ、石見国府の所在をつかむ有力な手掛りとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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