日本歴史地名大系 「石雲院」の解説 石雲院せきうんいん 静岡県:榛原郡榛原町高尾村石雲院[現在地名]榛原町坂口高尾(たかお)山の南東中腹にある。龍門山と号し、曹洞宗。本尊は釈迦如来。康正元年(一四五五)崇芝性岱が領主勝田氏の外護を受けて開創(「日本洞上聯灯録」など)。崇芝性岱は備中国小田(おだ)郡洞松(とうしよう)寺(現岡山県矢掛町)三世茂林芝繁の法嗣で、文明一二年(一四八〇)七月二〇日石雲院丈室で弟子の正寅(辰応性寅)蔵主に嗣書を伝授したという(「崇芝性岱嗣書付与状写」増善寺文書)。延徳三年(一四九一)には当院の住持職を輪番制とすることを定めており(同年正月二八日「性岱置文」浄牧院記)、明応五年(一四九六)一〇月二七日当院で没した(前掲聯灯録)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by