砂林開村(読み)すなばやしびらきむら

日本歴史地名大系 「砂林開村」の解説

砂林開村
すなばやしびらきむら

[現在地名]上市町砂林開・松原野まつばらの永代えいたい一越いちのこし

広野ひろの村の北、上市川と支流ごう川の間の台地上に広がる三ッ屋みつや野・松原まつばら野・永代野の三野に開かれた新村。東の山側は片地かたじ村に接し、南は眼目さつか村、北から東にかけて黒川くろがわ村・広野新村小森こもり村・本江ほんごう(現滑川市)。嘉永元年(一八四八)から椎名道三と下砂子坂しもすなござか(現富山市)太左衛門が共同で開拓許可を受け、伏木ふしき(現高岡市)三右衛門が出資した。三ッ屋野・松原野・永代野の三野は水手がなく、当初道三は山をくりぬき早月はやつき川から取水し、眼目山一体を灌漑する計画を立てたが挫折、片地村に溜池(現在片地の池とよばれる)を造り、黒川郷の山腹を掘削し引水している(滑川市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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