破れ(読み)ヤレ

デジタル大辞泉 「破れ」の意味・読み・例文・類語

やれ【▽破れ】

《動詞「や(破)る」の連用形から》
1 やぶれたもの。やぶれたところ。やぶれ。「破れ団扇うちわ」「破れ縁」
2 印刷で、刷り損なった紙。損紙そんし。「インクがのらず破れが出る」

やぶれ【破れ】

1 破れること。また、破れた部分や物。「衣服の破れを繕う」
2 (ふつう「敗れ」と書く)負けること。敗北。
3 物事が成立しないこと。破綻はたん。
「よろづのこと、先のつまりたるは、―に近き道なり」〈徒然・八三〉

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精選版 日本国語大辞典 「破れ」の意味・読み・例文・類語

やぶれ【破・敗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「やぶれる(破)」の連用形の名詞化 )
  2. ① やぶれること。こわれること。引き裂かれること。また、そのものや、その箇所。
    1. [初出の実例]「上長押より鼠の走渡るに枕上に物掻き落されたるを見れば、紙の破也」(出典:今昔物語集(1120頃か)一二)
    2. 「すすけたる明り障子のやぶればかりを、〈略〉張られければ」(出典:徒然草(1331頃)一八四)
  3. ② 傷つけられること。そこなわれること。害を受けること。
    1. [初出の実例]「尊きも卑しきも五龍の残(ヤフレ)未だ脱れず」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
  4. ③ 物事が成立しないこと。だめになること。破綻。破裂。ぶちこわし。
    1. [初出の実例]「万の事、先のつまりたるは、破に近き道なり」(出典:徒然草(1331頃)八三)
  5. ④ ( 敗 ) 合戦や勝負事で負けること。敗北。負け。
    1. [初出の実例]「二月のやふれより、さかいへ前将軍の ほうちう院 息としてのほらるる」(出典:御湯殿上日記‐大永七年(1527)六月一七日)
  6. ⑤ 穏やかな状態が破壊されること。乱れること。
    1. [初出の実例]「京中の貴賤すはや天下の破れこそ出来れと」(出典:細川勝元記(15C後))
  7. ⑥ 悪者、悪漢をいう近世上方の語。〔新撰大阪詞大全(1841)〕

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