硫酸ストロンチウム(読み)リュウサンストロンチウム

デジタル大辞泉 「硫酸ストロンチウム」の意味・読み・例文・類語

りゅうさん‐ストロンチウム〔リウサン‐〕【硫酸ストロンチウム】

ストロンチウム硫酸塩。透明で無色または淡青色結晶斜方晶系。水にきわめて溶けにくい。天然には天青石として産出花火ガラス陶磁器などに用いられる。化学式SrSO4

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「硫酸ストロンチウム」の解説

硫酸ストロンチウム
リュウサンストロンチウム
strontium sulfate

SrSO4(183.68).天然には天青石として産出する.可溶性ストロンチウム塩水溶液に,硫酸または硫酸アルカリを加えると得られる.無色の斜方晶系結晶.密度3.96 g cm-3.1156 ℃ で単斜晶系に転移する.融点1605 ℃.1130 ℃ から一部分解してSO3を生じる.水に難溶,エタノールに不溶,酸に微溶.濃硫酸と熱すると硫酸水素ストロンチウムを生じて溶ける.炭素で還元すれば硫化ストロンチウムが生成する.花火(赤色),製紙工業,ガラス,陶磁器,セラミックス原料として用いられる.[CAS 7759-02-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android