精選版 日本国語大辞典 「硬質繊維板」の意味・読み・例文・類語 こうしつ‐せんいばんカウシツセンヰバン【硬質繊維板】 〘 名詞 〙 繊維板の一つ。木材をパルプ状にして化学的に分解し、接合剤を加えて成形した板。材質が強くしなやかで方向性がなく割れにくい。建具、家具などに用いられる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硬質繊維板」の意味・わかりやすい解説 硬質繊維板こうしつせんいばんhardboard ハードボードともいう。合板用ラワン材のムキ芯,単板屑,製材廃材などの廃材を主とした木材を主原料として成形した繊維板のうち,比重 0.8以上のもの。木材の丸太をチップ状にし,繊維をほぐし,熱と圧力をかけて板状にする。接着剤は使わず繊維のからみ合いを利用するので,無臭で,廃材や木屑からでも生産できる。 121× 273cm,100× 400cmのような大面積のものができ,遮音性,保温性もよい。高圧プレスのため,硬く,傷がつきにくく,コストも安いなど多くの利点をもつが,吸湿性があり,伸びたり,そり返ったりする欠点がある。数種類の製法があるが,いずれも連続生産法式による量産が行われている。日本では 1953年から大企業生産が始り,たんす,戸棚,ベッド,机,流し台など家具,壁・天井・床などの建築用材のほか,電気機器,自動車,鉄道車両,包装用など広い用途をもつ。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by