碇知盛(読み)イカリトモモリ

関連語 復讐

精選版 日本国語大辞典 「碇知盛」の意味・読み・例文・類語

いかりとももり【碇知盛】

  1. 浄瑠璃「義経千本桜」の二段目「渡海屋の段」の通称。平知盛が、壇の浦の戦いの恨みをはらそうと義経主従と海上で戦うが、再び敗れて碇と共に海底に沈むという筋。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の碇知盛の言及

【平知盛】より

…能の《船弁慶》では怨霊化した知盛が〈潮を蹴立て,悪風を吹き掛け〉て,海路九州へ逃走する義経主従を海に沈めんと迫るが,沈着な義経と弁慶の調伏の祈りに退散する。碇(いかり)知盛で名高い浄瑠璃《義経千本桜》では,壇ノ浦で入水したと見せかけた知盛は,渡海屋銀平と名を変えてひそかに義経の命をねらう。時節到来し,知盛は亡霊の装いで大物の浦から船出する義経の後を追うが敗れて,碇綱をからだに巻きつけ,碇を海に投げ入れて海底に沈む。…

※「碇知盛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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