磁心(読み)じしん(英語表記)magnetic core

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コイル中に挿入して磁束通路 (磁路) をつくり,あるいはインダクタンスを増加するために用いられる磁性材料。鉄心ともいう。目的に応じて種々の形状のものが使用される。磁心用材料の特性透磁率損失によって決められる。材料は大別して次の3種がある。 (1) 金属磁心 ケイ素鋼 (シリコンを1~4%含む低炭素鋼) ,パーマロイなど。 (2) 圧粉磁心 金属粉末を絶縁して固めたもの。 (3) フェライト磁心。 (1) は透磁率が大きいが交流磁界を加えた場合の渦電流損失が大きいので可聴周波数域 (約 10kHzまで) で使用される。 (2) ,(3) は透磁率は大きくはないが,高周波域でも使用できる。

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世界大百科事典内の磁心の言及

【磁石】より

…強磁性体(フェリ磁性体を含む)を用い磁化を保つようにしたものを永久磁石,導線でコイルをつくり,電流を流して磁場をつくり出すものを電磁石と呼ぶ。電磁石にはコイルの中に,強磁性体の心(磁心という)をもつものともたないものとがあり,磁心をもたないものを空心コイルとして電磁石と区別する場合もある。非常に強い磁場をつくる場合には空心コイルに大電流を流すが,これには超伝導体を導線に用いる超伝導磁石が非常に有用である。…

※「磁心」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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