磅礴(読み)ホウハク

デジタル大辞泉 「磅礴」の意味・読み・例文・類語

ほう‐はく〔ハウ‐〕【××礴/××礴/××魄】

[名](スル)《「ぼうはく」とも》
混じり合って一つになること。
何事両極が―して」〈岡本かの子生々流転
広がり満ちること。満ちふさがること。
「常に彼の中に―する芸術的感興に」〈芥川戯作三昧

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精選版 日本国語大辞典 「磅礴」の意味・読み・例文・類語

ほう‐はくハウ‥【磅&JISED51;・旁&JISED51;・旁魄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぼうはく」とも )
  2. まじりあって一つになること。混合すること。また、そのさま。〔伊呂波字類抄鎌倉)〕
    1. [初出の実例]「何事も両極が磅礴(バウハク)して」(出典:生々流転(1939)〈岡本かの子〉)
    2. [その他の文献]〔荘子‐逍遙遊〕
  3. 広く満ちること。ひろがりふさがること。広々としていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「大法磅礴水雲委屯蔽屡窶倉囷」(出典:済北集(1346頃か)一三・円化主)
    2. 「発しこじれて内攻して胸中に磅礴(ハウハク)鬱積する」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
    3. [その他の文献]〔陸機‐挽歌〕

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