20世紀日本人名事典 「磯井如真」の解説
磯井 如真
イソイ ジョシン
明治〜昭和期の漆芸家 岡山大学教授。
- 生年
- 明治16(1883)年3月19日
- 没年
- 昭和39(1964)年8月23日
- 出生地
- 香川県高松市
- 本名
- 磯井 雪枝
- 学歴〔年〕
- 香川県立工芸学校漆工科〔明治36年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 山陽新聞社賞〔昭和25年〕,日本伝統工芸展文部大臣賞〔昭和30年〕,香川県文化功労者〔昭和32年〕,紫綬褒章〔昭和36年〕
- 経歴
- 工芸学校を卒業後、大阪の貿易商社、山中商会に入社。江戸末期の漆芸家・玉楮象谷(たまかじぞうこく)の作品を研究、蒟醬(きんま)技法を修業。明治42年帰郷し、香川県讃岐漆芸研究所講師となる。昭和11年帝展、13年新文展で特選受賞。従来の線描彫りを点描で立体的に表現、戦後は新感覚の作品を日展や日本伝統工芸展に発表した。24年日展審査員、28年岡山大学教育学部教授。31年“蒟醬”で重要無形文化財保持者に認定され、36年紫綬褒章を受章。代表作に「蒟醬草花文八角食籠」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報