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蒟醬 きんま

世界大百科事典 第2版の解説

きんま【蒟醬】

黒漆地に朱漆または色漆で,塡漆の技法により文様を表した漆器。中国の沈金の影響をうけてタイでつくられたが,16世紀以降はミャンマーが主産地である。素地は竹で,編胎,捲胎とし,高級品は馬毛を用いた。加飾は黒漆地に両刃の刀で,下図なしに直接文様を彫りつけ,油の入った色漆を一面に塗り,乾燥を待って刻線以外の色漆を研ぎ落とす。最後に油混和の漆を薄く塗って光沢を出す。古くタイではビンロウ(檳榔)の実に石灰をまぶし,蔓草の一種であるキンマ(蒟醬(くしよう))の葉に包んでいっしょに嚙む習慣があり,これらの材料を地産の漆器に入れて客をもてなした。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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