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社会貢献債 しゃかいこうけんさい

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知恵蔵miniの解説

社会貢献債

債券発行で得た資金を途上国の支援や地球温暖化対策など、社会的な課題の解決に当てる債券。代表的なものに世界銀行が発行する「グリーンボンド」や国際金融ファシリティ(IFFIm)が発行する「ワクチン債」などがある。同債は、日本国内では、2008年から個人投資家を対象に販売され、最低100万円前後から購入できるもので、13年の発行額は1041億円。12年1169億円、11年1078億円と、3年連続で1000億円を超えている。利回りが比較的高い上、投資を通じて社会貢献できる、自分の投資が何に使われるかが分かる、という商品特性が個人投資家に受け入れられつつある。

(2013-8-28)

出典|(株)朝日新聞出版発行
(C)Asahi Shimbun Pubications Inc
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会貢献債
しゃかいこうけんさい
social impact bond

開発途上国支援や地球温暖化対策など、社会問題の解決にあてる目的で資金を調達する、社会貢献型の債券。世界銀行やアジア開発銀行などの国際金融機関国際協力機構JICA)のような政府系機関が発行する場合が多く、これらの機関が開発途上国の政府、金融機関、企業などに投融資して社会的問題の解決に役だてる。予防接種の普及のための「ワクチン債」、途上国の教材購入を支援する「教育ボンド」、貧困層向けに無担保小口融資資金を確保する「マイクロファイナンス債」、水道整備にあてる「ウォーター・サポート・ボンド」、温暖化対策のための「グリーン・ファンド」、農業支援を目的とする「アグリ・ボンド」、インフラ開発全般に使う「インフラ債」、再生可能エネルギー普及を目ざす「クリーンエナジー・ボンド」などがある。債券を購入した投資家に対して年2回利息を支払い、満期時には元本を償還する仕組みで、途上国の企業などが債務不履行に陥ったとしても、発行機関の信用力が高いため、債券自体が債務不履行になる可能性は低い。ほとんどの社会貢献債南アフリカランドメキシコ・ペソブラジルレアルオーストラリア・ドルなど新興国や資源国の通貨建てで発行されている。社会貢献債への投資は、慈善活動と利益獲得の両立をねらうインパクト投資の一種とみなされる。
 日本では、2008年(平成20)に大和証券グループ本社が発売した国際金融ファシリティ(IFFIm)の「ワクチン債」が国内初の個人向け社会貢献債とされている。証券会社で1口100万円程度から購入できる。発行する国際機関や民間金融機関の格づけが高いわりに、集めた資金を利回りの高い新興国の債券で運用するため、一定の高い利回りを得られる。投資を通じて社会貢献できることから、国内の個人投資家に人気も高く、累計発行額は7000億円を突破し、2013年の発行額は過去最高の1500億円に達するとみられている。ただし新興国通貨建て外債が多いため、円高が進めば、償還時に元本割れになるおそれもある。なお、JICAなどが発行した円建ての個人向け社会貢献債は外国為替相場の影響を受けないが、利回りは外債に比べ相対的に低い。[編集部]

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