祖生村(読み)そおむら

日本歴史地名大系 「祖生村」の解説

祖生村
そおむら

[現在地名]周東町大字祖生、由宇ゆう町大字由宇の一部

玖珂郡南部の中央を占める大村。東西二里半、南北一里半に及ぶ。北は玖珂本郷くがほんごう(現玖珂町)、東は通津つづ(現岩国市)、由宇(現由宇町)、南は伊陸いかち(現柳井市)の各村に囲まれ、西は萩藩領上久原かみくばら村。島田しまた川の上流と、その支流の谷に家が点在するが、山地が多い。岩国藩領、玖珂組に属した。

中世期には祖生郷の名でよばれ、正平二〇年(一三六五)三月六日付の足利直冬御教書(吉川家文書)に「周防国祖生郷大内介地頭職事、為勲功之賞所充行也 早任先例可致沙汰之状如件」とあり、南朝の足利直冬が祖生郷の地頭職を吉川光経に充行っていることが知られるが、実際の効力については不詳。その後、至徳三年(一三八六)四月、大内弘世の子義弘は祖生郷内土貢二〇〇石の地を天龍てんりゆう(現京都市右京区)の六斎沐浴料所として寄進、義満の承認を得ている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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