神ノ島(読み)かみのしま

日本歴史地名大系 「神ノ島」の解説

神ノ島
かみのしま

[現在地名]長崎市神ノ島町

小瀬戸こせど郷の南西、長崎浦口に浮ぶ神ノ島および南東高鉾たかほこ島、西方四郎しろヶ島・なかノ島・まつ島などを含む。江戸時代は肥前佐賀藩領深堀ふかほり村の属島で、正保国絵図神島かみのしまとみえ、また観音かんのん崎と「佐嘉領神ノ島」の間は船通であると記される。正保三年(一六四六)四月当時、深堀所々の番として「カミノ島」とみえ、組頭三人に主従一〇人ずつ、直鉄砲の者七〇人が詰め、大早二艘・小早二艘・四挺立一艘が備えられ、番所の木戸口有明(灯火)をともし、島回りは組頭両人主従一〇人ずつ一日交替で行うことなどが取決められていた(香焼町郷土誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「神ノ島」の解説

神ノ島(かんのしま)

鹿児島県南さつま市笠沙町、立羽島の北東約0.6kmに位置する無人島。古くは「竹島」と呼ばれた。現在の島名は、島内瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の祠があることにちなむと考えられている。

神ノ島(かみのしま)

長崎県長崎市小瀬戸町の南西にあった島。近世には外国船に備えて台場が設置された。1960年代の埋め立てにより、現在は陸繋化している。

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