神上村(読み)こうのうえむら

日本歴史地名大系 「神上村」の解説

神上村
こうのうえむら

[現在地名]熊野市神川かみかわ町神上

花知はなじり村の東南、北山川の支流神上川の下流盆地にある。「紀伊続風土記」に「村名寛永記には高野宇井と書す、按するに当荘は旧新宮飛鳥神社の神戸と見ゆ、村名は神の宇井の義にて神所・神山等と同く皆神戸を云ふ名なり、宇井は別に一区域をなす地をいふ」とあり、古くから新宮の阿須賀あすか神社の神領地であったと考えられる。江戸時代初期北山組に属する。寛永一六年―元禄一二年(一六三九―九九)・正徳五年(一七一五)・享保六年(一七二一)新田検地が行われた(「新田検地帳」徳川林政史蔵)

神上川の南に旧村社の上山かみやま神社があり、もとは飛鳥あすか神社といい、神上・長原ながはら両村の産土神。新宮阿須賀神社の末社で、明治四〇年(一九〇七)現社名に変更。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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