神戸分左衛門(読み)かんど ぶんざえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「神戸分左衛門」の解説

神戸分左衛門 かんど-ぶんざえもん

?-1712 江戸時代前期-中期商人
尾張(おわり)(愛知県)犬山の神戸弥兵衛の次男。寛文9年(1669)名古屋で材木商をひらく。名古屋藩の保護のもと木曾山材の仕出元締への資金前貸しなどで経営を拡大。のち江戸に出店する。晩年新田経営に着目,宝永5年大宝前(おおたからまえ)新田(神戸新田)を開発した。正徳(しょうとく)2年11月20日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の神戸分左衛門の言及

【神戸新田】より

…大宝(おおだから)新田の前面に広がるところから大宝前新田ともいう。名古屋の材木商神戸分左衛門が蓄積した資金の投資対象として宝永年間新田開発を思いつく。彼は新田投資をすると金利10%として10年目に元利を償却でき,それは当時同家が行っていた名古屋藩重臣たちへの家中貸より,はるかに有利であると試算している。…

※「神戸分左衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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