改訂新版 世界大百科事典 「神戸高速鉄道」の意味・わかりやすい解説
神戸高速鉄道 (こうべこうそくてつどう)
神戸市内に7.6km(1997)の路線を有する民営鉄道。それまで孤立していた阪急電鉄,阪神電気鉄道,山陽電気鉄道および神戸電鉄の各終端駅を地下線で結び合わせることを目的に,神戸市と関係各鉄道などが出資して作った,いわゆる第三セクター方式の株式会社である。1958年に創立され,68年に西代(にしだい)~三宮間および高速神戸~元町間の東西線(標準軌間)と湊川~新開地間の南北線(1067mm軌間)が開通した。車両も運転要員も保有せず,接続する各鉄道からの乗り入れによっている点が他の地下鉄と異なっている。1988年からは第3種鉄道事業者に分類され,乗り入れる各社が第2種鉄道事業者として営業を行うことになった。
執筆者:和久田 康雄
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