神村庄(読み)かむらのしよう

日本歴史地名大系 「神村庄」の解説

神村庄
かむらのしよう

御調川北岸に位置するかみを中心とした京都石清水いわしみず八幡宮寺宝塔ほうとう院領荘園一二ヵ所の一で、西に石清水八幡宮領の御調別宮みつきべつく(八幡庄)がある。荘名は承安元年(一一七一)一二月一二日の官宣旨(石清水文書)にみえ、宝塔院院主成清は、これらの荘園は寛仁(一〇一七―二一)の頃寄進されたものであり、近年私領のごとく子孫に譲渡する者があるが院家に付すべきであると主張。建久元年(一一九〇)一二月日付の後白河院庁下文案(同文書)はこの主張を認め、正応五年(一二九二)八月一一日の伏見天皇綸旨案(同文書)は、宝塔院の知行を安堵している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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