神罰(読み)シンバツ

精選版 日本国語大辞典 「神罰」の意味・読み・例文・類語

しん‐ばち【神罰】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ばち」は「罰」の呉音 ) =しんばつ(神罰)
    1. [初出の実例]「讒を入れし大臣はのちなくなりぬ、同心ありけるたぐひもみな神罰(シンバチ)をかうぶりにき」(出典神皇正統記(1339‐43)中)

しん‐ばつ【神罰】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ばつ」は「罰」の慣用音 ) 神がくだす罰。神から受ける罰。しんばち。
    1. [初出の実例]「山王大師の神罰冥罰をたちどころにかうぶって、かかる目にあへりけり」(出典:平家物語(13C前)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の神罰の言及

【罰】より

…罰には,社会的規範にそむいた者に対して法的制裁を加える刑罰と,倫理的・宗教的規範を犯した者に加えられる超越的な制裁(天罰,神罰,仏罰)の2種がある。前者の刑罰については古くから,犯罪に対する応報的な刑罰と,犯罪の発生を予防するための抑止的な刑罰の2種の考え方があったが,罰として科せられる不快・苦痛の度合にもその考えにもとづいて軽重の差が設けられた。…

※「神罰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android