日本歴史地名大系 「神谷沢村」の解説 神谷沢村かみやさわむら 宮城県:宮城郡利府町神谷沢村[現在地名]利府町神谷沢菅谷(すがや)村の南に位置し、東は利府本郷、西と南は岩切(いわきり)村(現仙台市)。東端を石巻(いしのまき)街道が通る。岩切村との境高森(たかもり)山(一〇六メートル)に中世留守氏の居城であった岩切城があり(仙台市の→岩切城跡)、神谷沢に城下が開かれていたと伝える。永仁二年(一二九四)一〇月一三日の法眼良弁譲状(留守文書)にみえる紙屋(かみや)別所の所在地に比定し、地名もこれに関連するという説があるが確かではない。良弁は留守家広の弟。紙屋別所は留守氏の所領の一つで、この譲状にみえる塩竈神宮寺、新田(にいだ)熊野堂(現多賀城市)などとともに良弁に管理されていた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by