利府町(読み)りふちよう

日本歴史地名大系 「利府町」の解説

利府町
りふちよう

面積:四四・九六平方キロ

東は塩竈市、西は丘陵地で黒川郡富谷とみや町に接し、南は仙台市および多賀城市、北は松島町および黒川郡大郷おおさと町・大和たいわ町。塩竈市と松島町に挟まれた東端浜田はまだ須賀すがの地で海に面している。面積の四七・九パーセントは山林で、耕地面積は一五・三パーセントにすぎない。町の東・西・北すなわち黒川郡境、松島町・塩竈市との境には低い丘陵地がつらなり、この丘陵地に住宅団地が造成されたことによって、かつて五五・三パーセントを占めていた山林が、四七・八パーセントまで下がった。丘陵地を縫うようにして、県道松島―仙台線(旧石巻街道・気仙道)がはしり、またかつては山回りの東北本線が通っていたが、現在は廃止されて利府駅止りとなり、代わって東北新幹線の車両基地が平野部に広大な敷地を占めている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「利府町」の意味・わかりやすい解説

利府〔町〕
りふ

宮城県中部,松島湾に面する町。日本三景の一つ松島の一角をなす。 1967年町制。丘陵地が広くナシ園が発達。中心地区の利府は留守氏一族の城下町石巻街道宿駅。町域西端は県民の森となっており,サクラ名所として知られる史跡岩切城跡 (高森城跡) が仙台市にまたがって広がる。仙台市,塩竈市への通勤者が多い。 JR東北本線利府線で仙台市と結ばれる。面積 44.89km2。人口 3万5182(2020)。

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