デジタル大辞泉
「禁制遷移」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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きんせいせんい
禁制遷移
forbidden transition
電子がそのエネルギー準位間を遷移するときには,X線や可視光などの電磁波を一定の規則性に基づき発生する。このエネルギー準位間の電子遷移は,さまざまな選択律(スピン多重度,ラポルテの選択律など)によって制限される。しかし,実際の鉱物などの結晶中ではこの選択律を破る光吸収スペクトル等が実測される。このような遷移を禁制遷移といい,そのスペクトルは弱くて検出しにくいが,その特異性からイオンの同定・定量などに利用される。
執筆者:進野 勇
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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禁制遷移
きんせいせんい
forbidden transition
遷移のうち,起りやすいものを許容遷移,起りにくいものを禁制遷移という。厳密には多重極展開を用いて定義され,最低次の近似で得られる遷移モーメントがゼロの遷移を禁制遷移,ゼロでない遷移を許容遷移という。原子物理学では,放射・吸収される光の波長が十分長いため,多重極展開はきわめてよい近似法になり,最低次の電気双極子モーメントによって起る遷移を除いて,すべて禁制遷移となる。ただし,電気双極子遷移のなかでも,スピン波動関数の直交性のため,遷移確率が許容遷移に比べて著しく小さくなる場合があり,これをスピン禁制遷移という。原子核物理学でも,スピン変化が2つ以上の遷移,あるいはパリティの変化する遷移を禁制遷移という。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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禁制遷移
キンセイセンイ
forbidden transition
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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