日本歴史地名大系 「禅龍寺」の解説 禅龍寺ぜんりゆうじ 山形県:鶴岡市鶴ヶ岡城下大山街道・大山街道片町・八ッ興屋・金注連・下り町禅龍寺[現在地名]鶴岡市新海町西大海(にしおおみ)橋の北西、青竜寺(しようりゆうじ)川西岸にある。円珠山と号し、曹洞宗。本尊は釈迦如来。元亀元年(一五七〇)川北の地に創建され、竜が銭を飲みに来たという伝承地にちなみ、初め銭龍寺と称していたと伝える。善龍寺と記す史料もある。のち鶴ヶ岡に移転し、酒井氏入部以前は城の北方にあった。元和八年(一六二二)の酒井氏入部後は寺地を庄内藩家臣水野氏に引渡して鷹匠(たかじよう)町に移り、さらに四、五年後、城の西方大山街道(おおやまかいどう)北側の現在地に移転したという(大泉掌故)。慶長一七年(一六一二)に最上義光から寺領一六石余寄進の黒印状を与えられた(延宝九年庄内寺社領高付帳)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by