鷹匠(読み)たかじょう

  • ×鷹匠
  • たかじょう ‥ジャウ
  • たかじょう〔ジヤウ〕

百科事典マイペディアの解説

公家・武家に仕え,鷹狩(たかがり)(放鷹(ほうよう))に使う鷹の飼育訓練を行い,また鷹狩に従事する。江戸時代には幕府・諸藩の制として位置付けられ,幕府では若年寄(わかどしより)配下,鷹匠頭を除いては小身の旗本が任じられた。生類憐みの令発布に伴い一時廃絶したが,1716年徳川吉宗(とくがわよしむね)によって復活。明治維新後は宮内省式部職猟場係の管理下となった。
→関連項目鷹場

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世界大百科事典 第2版の解説

放鷹(ほうよう)(鷹狩)に使う鷹の飼育・訓練を担当する人,江戸幕府・諸藩の職制。放鷹の慣習の日本への伝播は4世紀の中ごろといわれているが,このさい鷹匠も専門の技術職として成立したと考えられる。江戸時代になり,鷹匠は慶長年間(1596‐1615)に幕府の職制として位置づけられ,1681年(天和1)には116名を数えた。その後生類憐みの令発布にともない漸次減少,96年(元禄9)10月廃職となった。1716年(享保1)8月徳川吉宗による放鷹制の復活により鷹匠職も復活,40名余の定員幕末まで至る。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 鷹を捕獲飼養する人。また、その鷹を売る人。鷹飼い。鷹すえ。
※古本説話集(1130頃か)六四「観音経変化虵身輔鷹生事」
② 朝廷、将軍家、大名などに仕えて、鷹を飼育・訓練し、鷹狩に従事した特定の人々。鷹飼い。鷹師。鷹使。→鷹狩。《季・冬》
※尺素往来(1439‐64)「鷹掌者若殿上人、不貴賤、蘇芳衫、錦帽子、付餌袋。居鷹而騎馬」
③ 宮内省主猟寮の職員。鷹師を助けるもの。判任官待遇。
※宮内省令第三号‐明治四〇年(1907)一一月一日「鷹匠は八人判任待遇とす鷹師を助く」
④ 「たかじょうずきん(鷹匠頭巾)」の略。〔随筆・守貞漫稿(1837‐53)〕

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