放鷹(ほうよう)(鷹狩)に使う鷹の飼育・訓練を担当する人,江戸幕府・諸藩の職制。放鷹の慣習の日本への伝播は4世紀の中ごろといわれているが,このさい鷹匠も専門の技術職として成立したと考えられる。江戸時代になり,鷹匠は慶長年間(1596-1615)に幕府の職制として位置づけられ,1681年(天和1)には116名を数えた。その後生類憐みの令発布にともない漸次減少,96年(元禄9)10月廃職となった。1716年(享保1)8月徳川吉宗による放鷹制の復活により鷹匠職も復活,40名余の定員で幕末まで至る。鷹匠らを統轄するのが鷹匠頭(2名)で,1000石以上の大身の旗本が任命されたが,鷹匠は500石以下の小身の旗本が多かった。しかし,高度に専門化された技術職であったため世襲性が強く,将軍との独特のつながりをもつ者もいた。1866年(慶応2)鷹場制度の廃止にともない職制としては消滅した。
→鷹狩
執筆者:大石 学
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