福木(読み)フクギ

デジタル大辞泉 「福木」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ぎ【福木】

フクギ科の常緑高木。葉は楕円形で厚く、つやがある。白い花をつけ、実は黄色く熟す。沖縄では防風防火林とする。

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精選版 日本国語大辞典 「福木」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ぎ【福木】

  1. 〘 名詞 〙 オトギリソウ科の常緑小高木。九州、沖縄で防風林として広く植えられる。葉は長さ約一〇センチメートルの広楕円形革質でつやがある。雌雄異株。花は帯黄白色で雌花は群生し、球形子房があり核果を結ぶ。雄花穂状樹皮を黄色染料に用いる。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「福木」の解説

福木 (フクギ)

学名Garcinia subelliptica
植物。オトギリソウ科の常緑高木

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世界大百科事典(旧版)内の福木の言及

【草木染】より

…たとえば古くは加賀の梅染など,近世以降では八丈島の黄八丈に用いる椎の皮やまだみ(犬樟(いぬぐす))の樹皮,藎草(こぶなぐさ)(八丈刈安)など,また秋田八丈の玫瑰(はまなす)の根などである。沖縄ではテリハボクの近縁種の福木(ふくぎ)の樹皮から得られる強烈な黄が,紅型(びんがた)に光彩をそえる必須の染料とされる。 なお植物染料は染料としての働きとともに,かつては薬用の効能も非常に大切にされてきた。…

※「福木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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