防風(読み)ボウフウ

デジタル大辞泉 「防風」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ふう〔バウ‐〕【防風】

1 風を防ぐこと。風防。
2 セリ科の多年草。高さ約80センチ。根は垂直に伸びて堅い。葉は羽状に細かく裂け、裂片は細長い。8、9月ごろ、白い小花を多数つける。中国などに分布。漢方で根を発汗・鎮痛薬に用いる。
3 ハマボウフウの別名。《季 春》「かきわくる砂のぬくみや―摘む/久女」
[類語](1)防水・風防・防暑・防寒・除霜・防雪・防湿・防砂・防潮・防臭・防腐・防毒・防食・防疫・防縮・防空・防火

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精選版 日本国語大辞典 「防風」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ふうバウ‥【防風】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 風を防ぐこと。ぼうふ。
    1. [初出の実例]「成るべく防風及給水特に馬の水与に便なる地を選び」(出典:作戦要務令(1939)一)
  3. ② セリ科の多年草。中国東北部、華北部、朝鮮半島、モンゴルの原産。高さ二〇~八〇センチメートルで全体に毛がある。根茎は太く、基部は褐色の繊維でおおわれる。茎は単生し、葉は長さ七~二〇センチメートル、一ないし二回羽状全裂する。小さな黄色花を複散形花序に咲かせ、径一・五~三・五センチメートル。果実は卵形で長さ三~五ミリメートル、幅二~二・五ミリメートル。根茎および全草を鎮痛、消熱、解毒などに用いる。江戸時代、享保年間まではもっぱら中国から輸入され、その後日本でも栽培されるようになった。漢名、防風。
    1. [初出の実例]「元日御薬 〈略〉防風三分。烏頭一両二分」(出典:延喜式(927)三七)
    2. [その他の文献]〔本草綱目‐草部・防風・集解〕
  4. ③ 植物「はまぼうふう(浜防風)」の古名。《 季語・春 》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕

ぼう‐ふバウ‥【防風】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぼうふう(防風)」の変化した語 )
  2. ① =ぼうふう(防風)①〔文明本節用集(室町中)〕
  3. ② =はまぼうふう(浜防風)〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「防風(バウフ)莇(あざみ)など萌出るを用捨もなく踏分」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)一)

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「防風」の解説

ぼうふう【防風】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。セリ科ボウフウの根を乾燥したもの。発汗、解熱、鎮痛、鎮痙(ちんけい)、抗菌、降圧などの作用がある。関節リウマチ、神経痛に効く大(だい)防風湯(とう)、肥満症、高血圧、糖尿病に効く防風通聖散(つうしょうさん)、顔や頭の発疹(ほっしん)に効く清上(せいじょう)防風湯などに含まれる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「防風」の解説

防風 (ボウフウ)

学名:Ledebouriella seseloides
植物。セリ科の多年草,薬用植物

防風 (ボウフウ)

植物。セリ科の多年草,園芸植物,薬用植物。ハマボウフウの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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